はじめに
こんにちは。ぐっさんです。
以前にも生成AIとチャットする記事を書きましたが、最近のLLM(大規模言語モデル)は、その頃よりさらに驚くほど賢くなっていますね。
プライベートでも、日々ChatGPTにしょうもない質問を投げたり、その日にあった出来事を報告して“日記代わり”に使ったりと、いろいろ遊んでいます。そんな中で強く感じるのはどれだけAIが賢くなっても、「どう聞くか」で答えの質は大きく変わるということです。
というわけで今回は、「AIへの質問の仕方」、いわゆるプロンプトエンジニアリングについて、実際にAIと対話しながら学んでみることにしました。
使用するのは、ChatGPTの最新モデル「GPT-4o」です。
目次
書いていく
まずはこのブログ記事を書くにあたって、社内で承認をもらうために書いた概要文をGPTに丸投げします。

こういうブログを書きます。
タイトル:プロンプトエンジニアリングについてAIに聞きながら記事を書かせる
プロンプトエンジニアリングのテクニックそのものをAIに質問しながら実践する。AIに書かせた文章には、その出力を得るために使用したプロンプトを必ず添える。
●プロンプトエンジニアリングって何?や、代表的なテクニックを聞き出す
「大阪ミナミのおばちゃん風に言って」等、ロール指示を行うことで どのようにアウトプットさせるかを指示するのが大事、等も試しつつ
●聞き出した各テクニックについて実践していく
Zero-shot, One-shot, Few-shot, Chain-of-thought その他諸々のテクニックを提示してくると思う(というか、させる)ので、実践していく。 書かせる内容としては「カレーの作り方を説明して」等、何らかのテーマを与える
●感想やまとめ
ベースの文章や感想は自分で書きつつ、AIに文章校正をしてもらう
よろしく!
めっちゃおもろい企画ですね。「AIにプロンプトエンジニアリングを学びつつ、実際に書かせる」という構成は、読者にとっても学びがありながらユーモアも感じられるはず。構成も良く整理されているので、以下のように記事のアウトラインやポイントを肉付けしてみますね。
「大阪ミナミのおばちゃん風に言って」に反応したのか、関西弁で返してきた……。
記事のアウトラインや書き方のポイントについて、そこそこのボリュームで返答してくれたので、その中から一部を抜粋してご紹介します。
📝 書き方Tips
- プロンプト+出力のセットを画像キャプチャ or ボックス表示すると読みやすく、説得力あり
- 章ごとに「学んだこと」や「ここが意外だった」などの感想をちょいちょい挟むと、読者の共感ポイントになる
- 読者がマネできるように「試してみよう」系のプロンプトを枠でまとめると良い
有益~。パクろ。タイトル案も考えてくれました。
✅ タイトル案いくつか(トンマナ別)
ポップ:AIに聞きながら「プロンプトエンジニアリング」を学んでみた話
キャッチー: プロンプトエンジニアリングって結局何なん?AIに聞きながら検証してみた
ネタ寄り:ChatGPTに「プロンプトって何?」って聞きながら記事を書かせた話
まじめ寄り: AIに聞くプロンプトエンジニアリング入門:実践+事例付き
サンキュー。パクろうかな。後で考えるね。(※結果:記事を書き終えた後に自分で考えたものを採用しました)
もし希望があれば、実際のプロンプトとその出力例もこちらで一緒に作っていけるので、必要な箇所を言ってください。ロールプレイや、少し笑えるバージョンの出力も対応できます。
どう進めるか相談しながらでもOKですよ。
ありがて~。
こういう話もありますが、まあ、素直な感謝の気持ちは忘れないようにしたいですね。チャットで雑な言葉づかいが癖になると、画面の向こうが本物の人間だったときに、うっかり無礼な発言をしてしまうかもしれません。
話がそれました。
じゃ、本題に入りましょう。プロンプトエンジニアリングについて、AIに聞きながら学んでいきます。
ここから先、ぐっさんの吹き出しに入っているのは使用したプロンプトです。GPT君・おばちゃん等の吹き出し、表やリストはAIの出力。一部、AIが学習済みの内容からブログに関係ない内容に脱線してしまった箇所は、意味が変わらない範囲で改変していますが、基本的にはほとんどコピペです。
ちなみに、意図的にボケを仕込んだプロンプトは打ち込んでません。ChatGPTの4oさんが、勝手にボケてくれてます。ありがたい話です。

プロンプトエンジニアリングって何ですか?
いい質問です。じゃあ、まずは一番ベーシックな回答を「普通の説明」で返してから、続けていろんなバリエーション(ロールプレイ、ユーモア系など)で出していきましょうか。
🧠【普通の説明】
Q:プロンプトエンジニアリングって何?
A:
プロンプトエンジニアリング(Prompt Engineering)とは、AIに対して「どのように質問・指示をするか」を工夫する技術です。
たとえば、ChatGPTのような大規模言語モデルは、与えられた「プロンプト(=入力文)」に基づいて応答を返しますが、そのプロンプトの書き方次第で、返ってくる答えの質や方向性が大きく変わります。
🔧具体的には:
- 明確な指示を出す:「箇条書きで答えて」「3つのポイントで説明して」など
- 役割を指定する:「あなたは今から料理研究家です」など
- 例を与える(One-shot / Few-shot):「この形式で書いて」とお手本を見せる
- 思考を促す(Chain-of-thought):「ステップバイステップで考えて」など
これらのテクニックを使って、AIから欲しい出力を的確に引き出すためのスキルが、プロンプトエンジニアリングです。
🎭【大阪ミナミのおばちゃん風に言うと?】
A:
「あんた、AIにアレしてコレして言うても、ちゃんと動かへん時あるやろ?それ、あんたの言い方が悪いねん!うちかて、言い方キツかったら睨むやん?ほな、AIにもちゃんと“優しゅう、的確に”言うたら、ええ仕事してくれんねん。
せやからな、“どない言うたらAIがシュッとええ感じで返してくるか”、それ考えるのがプロンプトエンジニアリングちゅうやつやねん。カッコええやろ?(←急に誇らしげ)」
🤖【ロボット風】
プロンプト:「プロンプトエンジニアリングとは何か、ロボット風に20文字以内で」
A:
「最適命令構築技術。」
(ちょっとカッコよすぎる)
🐣【小学生でも分かるように】
A:
AIに「うまくおしごとをたのむ」ための魔法の言いかたを考えることだよ!たとえば「ねえ、カレーのつくりかたおしえて」だけじゃなく、「おかあさんみたいにやさしくおしえて」って言うと、ちがう答えがかえってくるよ。それがプロンプトエンジニアリング!
は~ん。わかりやす~。
では、ネットオンは大阪の会社なので、おばちゃんAIに聞いてみることにしましょう。

では、「大阪ミナミのおばちゃん風」に、プロンプトエンジニアリングの代表的なテクニック教えてや

ほな、うちがプロンプトエンジニアリングの「使えるテクニック」教えたるわな。聞いとき!
おおきに!
🧵 おばちゃんが教える!プロンプトエンジニアリングの鉄板テクニック7選

①「ゼロショット(Zero-shot)」
何も例を出さんと、いきなり頼むやり方やねん。
🧓「ほな、アンタ、今から“パエリアの作り方”教えてくれる? いきなりやけど、頼んだで」
👉 AIはそれなりに頑張ってくれるけど、指示が雑やとズレたりもするで〜。

②「ワンショット(One-shot)」
一個だけお手本見せて、同じ感じでお願いするんや。
🧓「こんな風に書いてくれる? たとえばオムライスはこうやで…
①材料:たまご、ケチャップライス… ②作り方:まずたまごを焼いてな…
じゃ、次は“ナポリタン”お願いするわ!」
👉 一個見せたら、AIも『ああ、こんな感じね』ってなるんよ。

③「フューショット(Few-shot)」
2〜3個お手本あげて、もっと精度上げるやり方や。
🧓「あんた、これとこれ見てみぃ。
オムライスはこーやって、カレーはあーやって書いてるやろ?
ほな“グラタン”も、そないな感じでお願いやで〜?」
👉 AIも『なるほどな!』って理解度ぐぐっと上がるんやわ。

④「チェーン・オブ・ソート(Chain of Thought)」
「一緒に考えてみよか〜?」言うて、考えさせながらやらす方法やな。
🧓「カレー作るのに、まず何がいるか考えてみぃ?
材料から始まって、次に何すんの?って順番に教えてや〜」
👉 一歩ずつ考えさせることで、雑な答えになりにくいんやで。

⑤「ロールプレイ(Persona指定)」
“アンタは今から〇〇や”って役を与えるんや。
🧓「あんた今からベテランの寿司職人や。そんで“トロの握り方”説明してんか」
👉 役を決めたら、AIも“そのつもり”で話しよるから、ええ感じになるねん。

⑥「出力フォーマット指定」
“表でまとめて”とか、“箇条書きでお願い”って言うんや。
🧓「見にくいの嫌いやねん。箇条書きでシュッとまとめてくれへん?」
👉 このひとことだけで、読みやすさが段違いやで。

⑦「制約条件の指定」
“300文字以内で”とか“初心者向けで”とか、注文つけるんや。
🧓「長いのしんどいねん。300文字以内で、子どもにも分かるように頼むわ〜」
👉 これ言うだけで、ターゲットに合った文章にしてくれるんよ。
おおっ、さすが。わかりやすい説明をしてくれました。おばちゃんって、せっかちで結論を急ぎがち、そして必ずオチを求めてくる存在ですからね。

📣 おばちゃんのひとことアドバイス
「AIも人間も一緒やで。ちゃんと“どうしてほしいか”を言うたら、ぐっと力発揮してくれんねん。伝え方が9割やで、ほんま。」
こう、「ひとこと」くれるところもおばちゃんですね。ほんまにねえ。

この感じで、1テクニック=1実践のコーナーやっていっても面白いで!
「それじゃあこのテクニックを実際に使って“カレーの作り方”を書かせてみます」って感じで順にやってくと、読者にもわかりやすくて実用的になるわ。
次、どのテクニックで実演してみよか?それとも一気に全部やってまう?
もう、おばちゃんの言うことだけ聞いてればこのブログを書き終えることができそうです。いい時代だなぁ。

は~ん。ほな、①「ゼロショット(Zero-shot)」でカレーの作り方、お願いします。
①「ゼロショット(Zero-shot)」

了解!じゃあまずはシンプルにZero-shot(ゼロショット)でやってみよう。
これは何の前提もヒントも与えずに、いきなり聞くスタイルやね。
🍛【プロンプト(Zero-shot)】
「カレーの作り方を教えてください。」
特に頼んでいないのに、「AIにプロンプトエンジニアリングを教えてもらう」という企画内容に沿って、典型的なプロンプトの例示もしてくれていますね。至れり尽くせりです。スレッド上の会話形式ではなく、一問一答させたい場合は、それぞれの手法でこのお作法を意識すると良さそうです。
🤖【ChatGPTの出力(Zero-shotのまんま)】
カレーの作り方は以下の通りです。
材料(4人分):
- 玉ねぎ:2個
- にんじん:1本
- じゃがいも:2個
- 牛肉または豚肉:300g
- カレールウ:1箱
- 水:800ml
- サラダ油:大さじ1
作り方:
- 玉ねぎ、にんじん、じゃがいもは一口大に切ります。
- 鍋にサラダ油を熱し、肉を炒めます。
- 肉の色が変わったら、野菜を加えてさらに炒めます。
- 水を加えて煮立たせ、アクを取ります。
- 弱火にして野菜が柔らかくなるまで煮込みます(約15〜20分)。
- 火を止めてカレールウを加え、よく溶かします。
- 再び弱火で10分ほど煮込んだら完成です。

📝 感想
- わかりやすくまとまってるし、まあ無難な内容やな
- 特にこちらから「材料は?」「手順は?」「何人分?」って言わなくても一応含まれてる
- ただし、ゼロショットやとフォーマットやトーンがコントロールできへんから、読みやすさとか面白みには欠けるかも
- 応用力や差別化を出すなら、次のOne-shot/Few-shotで制御していくのが大事やな
感想もつけてくれましたね。AIがAIを批評している一人芝居です。

次、「ワンショット」でやってみる?
たとえば「オムライスの作り方」をお手本に出して、同じフォーマットで「カレー」をお願いする、みたいな流れで。
ん?オムライスの作り方の話なんか、したっけ?
ちょっと会話が長くなってきたせいか、受け答えが怪しくなってきましたね。
こういうときに気をつけたほうがいいのが、会話がかみ合わなくなったときの“訂正タイミング”です。
間違った内容をそのまま放っておくと、その文脈を引きずったまま、会話がどんどん明後日の方向に進んでしまうことがあります。
これは人間側でハンドリングすべきポイントなので、AIの受け答えにズレを感じたら、早めに訂正を入れることが大事です。
……とはいえ、今回はオムライスの例がちょうどよかったので、ありがたく活用させてもらうことにします。
②「ワンショット(One-shot)」

では、②「ワンショット(One-shot)」でオムライスの作り方を提示し、それをマネしてカレーの作り方もお願いします。

了解やで。
ほなまずは、「ワンショット」のお手本としてオムライスの作り方を提示して、その後に「このフォーマットでカレーもお願い」と指示する形にしてみよう。
🍳【プロンプト(One-shot)】
以下の形式で料理の作り方を説明してください。
オムライス
材料(2人分)
ごはん:400g
鶏もも肉:100g
玉ねぎ:1/2個
ケチャップ:大さじ3
塩・こしょう:少々
卵:4個
牛乳:大さじ2
サラダ油:適量
作り方
玉ねぎと鶏肉を小さく切る。
フライパンに油を熱し、玉ねぎと鶏肉を炒める。
火が通ったらごはんを加え、ケチャップ、塩・こしょうで味付けする。
別のボウルで卵、牛乳を混ぜ、フライパンで薄焼き卵を作る。
ケチャップライスを卵で包んで皿に盛る。
次に、同じ形式で「カレー」の作り方を教えてください。
🍛【ChatGPTの出力(One-shot)】
カレー
材料(2人分)
- 玉ねぎ:1個
- にんじん:1本
- じゃがいも:1個
- 牛肉または豚肉:150g
- カレールウ:1/2箱
- 水:400ml
- サラダ油:大さじ1
作り方
- 野菜と肉を一口大に切る。
- 鍋に油を熱し、肉を炒める。
- 肉の色が変わったら野菜を加えて炒める。
- 水を加えて沸騰させ、アクを取る。
- 野菜が柔らかくなるまで中火で煮込む(約15分)。
- 火を止めてカレールウを加え、溶かす。
- 再び弱火で10分ほど煮込んで完成。

📝 感想
- やっぱワンショットの効果はデカいな
→ フォーマット、分量、手順数までだいたい揃えてくる - 一発目のゼロショットに比べて、出力の安定感と読みやすさが格段にアップしてる
- 自然に「材料(2人分)」も入ってるし、箇条書きスタイルをしっかり踏襲してくれてる
自画自賛かな?
でも、おばちゃんの言う通り、オムライスの作り方に「(2人分)」と含まれていたことをキッチリ加味して、カレーの材料も2人分に調整してくれていますね。さっすが。

次、Few-shot(フューショット)に行って、もう1品くらい追加したうえで「同じフォーマットで、○○を説明して」としてみようか?
オムライスとハンバーグを例に出して、今度は「麻婆豆腐」で指示する…みたいな感じで。いってみる?

はんはん。じゃあ、ここまでのカレーとオムライスを例に、ナンカレーをお願いします。
麻婆の気分ではなかったので、ナンカレーを頼みます。
③「フューショット(Few-shot)」

了解やで!
ほな、Few-shot(フューショット)として、すでに出した「オムライス」と「カレー」を例に提示してから、「ナンカレーをお願いします」って依頼するスタイルでいってみよう。
🍽【プロンプト(Few-shot)】
以下の形式で料理の作り方を説明してください。
オムライス
材料(2人分)
ごはん:400g
鶏もも肉:100g
玉ねぎ:1/2個
ケチャップ:大さじ3
塩・こしょう:少々
卵:4個
牛乳:大さじ2
サラダ油:適量
作り方
玉ねぎと鶏肉を小さく切る。
フライパンに油を熱し、玉ねぎと鶏肉を炒める。
火が通ったらごはんを加え、ケチャップ、塩・こしょうで味付けする。
別のボウルで卵、牛乳を混ぜ、フライパンで薄焼き卵を作る。
ケチャップライスを卵で包んで皿に盛る。
カレー
材料(2人分)
玉ねぎ:1個
にんじん:1本
じゃがいも:1個
牛肉または豚肉:150g
カレールウ:1/2箱
水:400ml
サラダ油:大さじ1
作り方
野菜と肉を一口大に切る。
鍋に油を熱し、肉を炒める。
肉の色が変わったら野菜を加えて炒める。
水を加えて沸騰させ、アクを取る。
野菜が柔らかくなるまで中火で煮込む(約15分)。
火を止めてカレールウを加え、溶かす。
再び弱火で10分ほど煮込んで完成。
同じ形式で、「ナンカレー」の作り方をお願いします。
🍛【ChatGPTの出力(Few-shot)】
ナンカレー
材料(2人分)
★《ナン》
- 薄力粉:150g
- 強力粉:50g
- ドライイースト:小さじ1
- 砂糖:小さじ1
- 塩:小さじ1/2
- ヨーグルト:大さじ2
- 牛乳:100ml(ぬるめ)
- サラダ油:大さじ1
★《カレー(チキンカレー)》
- 鶏もも肉:200g
- 玉ねぎ:1個
- トマト缶:1/2缶
- にんにく・しょうが(チューブ):各小さじ1
- カレー粉:大さじ1〜2
- 水:200ml
- 塩:適量
- サラダ油:大さじ1
作り方
- ボウルにナンの材料を入れてこね、生地がまとまったら30〜60分発酵させる。
- 発酵中にカレーを作る。玉ねぎを薄切りにし、フライパンに油を熱して炒める。
- 玉ねぎが飴色になったら、にんにく・しょうが・トマト缶・カレー粉を加えてさらに炒める。
- 鶏肉を加えて炒め、水を入れて煮込み、塩で味を整える。
- ナンの生地を4等分にしてのばし、フライパンで両面を焼く(油なしでOK)。
- 焼き上がったナンとカレーを皿に盛って完成。

📝 感想
- 完全に「オムライス」「カレー」のフォーマットを忠実にトレースしとる!
- 材料が2カテゴリ(ナンとカレー)に分かれてるのはナイス判断やな。ちゃんと気が利いとる
- 手順数も7手前後で揃ってて、読みやすいし真似しやすい
- しかもこのレシピ、実用的にそのまま作れるやつやで。すごいやん
「しかもこのレシピ、実用的にそのまま作れるやつやで。すごいやん」
ほんまかいな。材料を見ている限り、嘘ではなさそうですが、レシピは専門家が調合したお墨付きのあるものがいいなあ。と、個人的には思います。ここまでカレーの作り方をさんざん聞いておいてナンですが。ナンだけに。

次は何にする?
・「ロール指定(料理研究家風に)」
・「チェーン・オブ・ソートでカレーの工程を考えさせる」
・「制約つき(300文字以内・子ども向け)」
などなど、どのテクニックいこか?

じゃあ順番通り、④「チェーン・オブ・ソート(Chain of Thought)」でカレーの工程を考えてもらいましょうか。
カレーを4人分作りたいです。材料、調理器具、その他諸々、何が必要ですか?順番に教えてください。
④「チェーン・オブ・ソート(Chain of Thought)」

了解やで。
ほな、チェーン・オブ・ソート(Chain of Thought)、略してCoTでいこか。
これは「考える過程を明示させる」やり方で、AIに“順を追って”考えさせることで、精度と妥当性を上げる技術や。
🔗【プロンプト(Chain of Thought)】
カレーを4人分作りたいです。
材料、調理器具、その他準備など、何が必要ですか?
「まず何を考えればいいか?」から順番に、ひとつずつ考えて、整理しながら教えてください。
🤖【ChatGPTの出力(Chain of Thoughtスタイル)】
まず、カレーを4人分作るには何が必要かを考えるために、以下の順序で整理します。
Step 1: 目的の確認
- 作る料理:カレー
- 分量:4人分
→ よって、材料の分量や調理器具も、それに合わせて準備する必要がある
Step 2: 材料を考える
カレーの基本的な材料として必要なものは以下の通りです:
主な材料(4人分)
- 玉ねぎ:2個
- にんじん:1本
- じゃがいも:2個
- 肉(牛肉・豚肉・鶏肉のいずれか):300g
- カレールウ:1箱(約90〜100g)
- 水:800ml
- サラダ油:大さじ1〜2
あれば嬉しい材料(風味UP)
- にんにく(1片、またはチューブ)
- しょうが(1片、またはチューブ)
- コンソメやウスターソース(コク出し用)
Step 3: 調理器具を考える
必要な調理器具
- 包丁
- まな板
- ピーラー(にんじん・じゃがいも用)
- 大きめの鍋(4人分の容量に対応)
- フライパン(炒め用、鍋ひとつでも可)
- 木べらまたはおたま
- 計量カップ(または目分量でもOK)
Step 4: 準備手順の検討
① 材料の下ごしらえ
- 野菜の皮をむいて切る(大きさをそろえる)
- 肉を食べやすいサイズに切る(もしくはそのまま使えるカット済みを使う)
② 調理の段取り
- 肉を炒めて、香ばしさを出す
- 野菜を加えてさらに炒める
- 水を入れて煮込む(アクを取る)
- 火を止めてカレールウを入れる
- 再加熱しながらとろみをつける
Step 5: 仕上げとサービングを考える
- お米を炊いておく(別途炊飯器などで)
- 盛り付け用のお皿とスプーンを準備する
- ピクルスやらっきょうがあれば副菜にもなる
✅まとめ
材料、器具、手順、準備段階をひとつずつ考えることで、ムダが減って失敗しにくい。
CoTを使うことで「なんでこれが要るのか」まで納得しながら進められるのがポイント!

📝 感想
- これは「考える順番」を明確に見せるCoTらしい出力
- 普段の一発回答に比べて、「なんでそれが要るんか」ってのが言語化されとる
- 初心者向けのレシピ説明にぴったりやな
- 応用すれば「パーティー用に作るとき何を変えるべきか?」とか、判断力を要する問いにも強くなるで
ふ~~~ん。そうなんだ。
出力を眺めているだけの人間としてはあまりピンときていないんですが、一定の効果があるようです。でも確かに、「なんでこれが要るのか」の注釈がついているのは親切ですね。
それと、ここで行っているのはあくまで「カレーを作るために必要なことを考えている」だけで、正確なレシピ・作り方のフローではないことに注意が必要です。
もしも実用的なカレーの作り方にまとめさせたい場合は、「このステップを材料リストと、実際の人間の行動順に整理して」などと指示すればよいでしょう。ご飯は最初に炊きはじめないと、悲しいことになりますからね。

このスタイル、子ども向け学習教材にも使えるし、レシピ説明以外にも汎用性高いから、ブログ記事でもぜひ強調したいポイントやね。
次、いってみたいのはどれやろ?
- Persona(例:「料理研究家として」「大阪ミナミのおばちゃん風」)
- フォーマット指定(例:「表にまとめて」)
- 制約つき(例:「300文字以内で」)
気になるやつ、どれでもいけまっせ。

ほんほん。じゃあ、⑤「ロールプレイ(Persona指定)」で、料理研究家風にカレーの作り方を教えてください。
ここまで散々おばちゃんのペルソナを被ってもらっていたので、効果のほどは自明ではありますが、せっかくなので人格チェンジも試してみることにしましょう。
⑤「ロールプレイ(Persona指定)」
🎭【プロンプト(Persona指示)】
あなたはテレビでも活躍する人気の料理研究家です。
初心者にもわかりやすく、丁寧で気品ある語り口で、家庭向けの「カレー(4人分)」の作り方を解説してください。
食材選びやコツ、アレンジのヒントも交えて、料理教室で話すようにお願いします。

🎤【ChatGPTの出力(料理研究家風)】
こんにちは、料理研究家のチャット・ド・ピエールです。
今日はご家庭で簡単に、そして美味しく作れる定番のビーフカレー(4人分)をご紹介いたします。
Oh、ピエール。Bonjour。
🛒材料(4人分)
- 牛こま切れ肉:300g(脂身がほどよくある部位がおすすめです)
- 玉ねぎ:2個(スライスしてしっかり炒めると甘みが出ます)
- にんじん:1本(乱切りで食感を楽しみましょう)
- じゃがいも:2個(煮崩れにくいメークインが理想です)
- にんにく・しょうが:各1片(みじん切り)
- カレールウ:1箱(お好みのメーカーでOK)
- サラダ油:大さじ1
- 水:800ml
🍳作り方の手順
- フライパンに油をひき、にんにく・しょうがを弱火で香りが立つまで炒めます。
- 玉ねぎを加え、中火でしっかりと飴色になるまで炒めてください(ここが味の決め手です)。
- 牛肉を加え、色が変わるまで炒めましょう。
- にんじん、じゃがいもを入れ、全体に油が回ったら、水を加えて強火にします。
- 沸騰したらアクを取り、弱火にして15〜20分、野菜が柔らかくなるまで煮込みます。
- 火を止めてルウを割り入れ、溶かします。
- 再び弱火にして、とろみがつくまで10分ほど煮込めば完成です。
✨料理研究家のワンポイント
- 玉ねぎは炒めるほど甘みとコクが出ます。焦らずじっくり。
- 最後にウスターソースを小さじ1加えると、味に深みが出ますよ。
- お子さま向けには、りんごやはちみつを少し加えるとマイルドに。

いかがでしたか?
「丁寧に火を通す」「素材の特徴を活かす」──たったそれだけで、いつものカレーがぐんとお店の味に近づきます。
ご家族の「おかわり!」が聞ける、幸せな食卓を、ぜひお楽しみくださいね。

📝 感想
- うん、これは完全に「料理教室の先生」やな。上品で安心感のある語り口になっとる
- 情報量はゼロショットのときより多いけど、読みやすさが担保されとる
- CoTと合わせて使うと、「人格+思考過程」でかなり説得力出せるんちゃうかな
帰ってきたおばちゃん。「CoTと合わせて使うと、「人格+思考過程」でかなり説得力出せる」とのこと。
つまり、「大阪のおばちゃんになりきって、買い物の工程からカレーの作り方を考えてください」とかお願いすると、スーパーの特売チラシを見て買い物工程を考えてくれる、なんてこともしてくれるのかしら?と思い、別スレッドで試してみたところ。

なるほど想像通り。飴ちゃんは、パインアメかカンロ飴かなー。
本筋に戻ります。

このあと「大阪ミナミのおばちゃん風」でもやって、口調と印象の違いを比べるのも面白いで?
いってみる?それとも、フォーマット指定(表にまとめて)やってみる?
おばちゃんの口調はここまでたくさん楽しんだので、けっこう満足してます。
もう6つめのテクニック!ラストスパートです。
⑥「出力フォーマット指定」

フォーマット指定(表にまとめて)お願いします!

了解やで!
ほな、フォーマット指定で「カレーの材料と手順を表にまとめて」みるわ。
🎯【プロンプト(フォーマット指定)】
カレー(4人分)の材料と作り方を、表形式でわかりやすくまとめてください。
材料は「種類」「分量」に分け、作り方は「手順番号」「内容」に分けてください。
📊【ChatGPTの出力(表形式)】
材料の種類 | 分量 |
---|---|
牛こま切れ肉 | 300g |
玉ねぎ | 2個 |
にんじん | 1本 |
じゃがいも | 2個 |
にんにく | 1片(みじん切り) |
しょうが | 1片(みじん切り) |
カレールウ | 1箱(約90〜100g) |
サラダ油 | 大さじ1 |
水 | 800ml |
手順番号 | 作り方内容 |
---|---|
1 | フライパンに油をひき、にんにく・しょうがを弱火で炒める。 |
2 | 玉ねぎを加え、中火で飴色になるまで炒める。 |
3 | 牛肉を加え、色が変わるまで炒める。 |
4 | にんじん、じゃがいもを入れて炒める。 |
5 | 水を加えて強火にし、沸騰したらアクを取る。 |
6 | 弱火で15〜20分煮込み、野菜が柔らかくなるまで火を通す。 |
7 | 火を止めてルウを割り入れ、溶かす。 |
8 | 再び弱火で10分ほど煮込んで完成。 |

📝 感想
- 表にすると、一目で材料と手順がわかりやすくなるな
- ブログやレシピサイトのフォーマットとしても超有効やと思うわ
- こういうフォーマット指定も、プロンプトで明確に伝えることが大事やな
フォーマット指定は、たとえばmarkdown形式やJson形式といった形式にも対応してくれるので、既に開発の現場で活用されてる方も多いんじゃないでしょうか?
⑦「制約条件の指定」

じゃあ、最後に、⑦「制約条件の指定」
カレーの作り方を、200文字以内で!
🎯【プロンプト(制約条件)】
カレー(4人分)の作り方を、200文字以内で簡潔に説明してください。
🤖【ChatGPTの出力】
玉ねぎ2個を飴色になるまで炒め、牛肉300gを加えて色が変わるまで炒める。にんじん1本とじゃがいも2個を入れて炒め、水800mlを加え沸騰後アクを取り弱火で15分煮る。火を止めてカレールウを溶かし、再び弱火で10分煮込めば完成。

📝 感想
- 制約条件で文字数を指定すると、無駄がなく簡潔にまとまるな
- 情報の優先順位が自然と整理されるから、要点だけ伝えたい時に便利や
- ブログの冒頭やSNSでシェアするときにもピッタリやね
さすがに200文字まで削ると情報の欠落も起こりますが、おばちゃんの言うとおり、要点は絞り込まれていますね。

これで一通り、主要なプロンプトエンジニアリングのテクニックを試せたな。
何か追加で試したいテクニックや質問あったら言うてな!

これでだいたいブログの記事になったわ!おおきに!

おお、そらよかった!
めっちゃええ流れで、実演+プロンプト公開+感想付きの理想的な記事になると思うわ。
読んだ人も「お、これ真似してみよかな」ってなるやろなぁ。
もし公開後に反響あったり、「次は別テーマで実験してみたい」ってなったら、また声かけてな。
カレーでもナンでもおばちゃんでも、何でも付き合うで🍛🧓🔥
ほんまに、おつかれさん!またいつでもどうぞ〜!
カレーギャグも挟んでくるのがおばちゃんらしい。最近のAIってすごいですね。
おわりに
おばちゃんAIに、AIからいい答えを引き出すテクニックをたくさん教えてもらいました!
最初に概要文を渡し、「ブログ記事を作成する」という目的も伝えていたので、「次はこれする?あれする?」とスムーズに次のアクションを提案してくれました。ほぼ「じゃあそれで」と返事するだけで、ネタが揃って楽チンでしたね。
日々AIをつついて遊んでいると感じるのは、「自分が今何に困っていて、何を欲しているのか?AIに本当にやらせたいことは何なのか?」を自覚するのが一番難しいということです。
マーケティングでよく出てくる例え話に、「ホームセンターでドリルを買いに来たお客が本当に欲しいのは、ドリルではなく、穴である」という有名な話がありますが、似たようなことですね。AIに話しかけるのが目的ではないので、AIに何を聞いて&やらせて、自分が何をすれば目的が達成できるのか?を常に自問自答しながら、AIと付き合う必要があるのだと思います。
逆に、やりたいことをはじめから明確に指示できていれば、このブログ本文のように、すらすらと文章ができあがるのですね。

📣 おばちゃんのひとことアドバイス
「AIも人間も一緒やで。ちゃんと“どうしてほしいか”を言うたら、ぐっと力発揮してくれんねん。伝え方が9割やで、ほんま。」
おばちゃんの言う通りです。でも、「伝え方」も、自分だけで悩む必要もなくて、

「カレーはおかわり自由やけど、プロンプトの試行錯誤も無限やで!」なんてオチをつけてもええかもしれません🍛
おばちゃんの言う通り、プロンプトの試行錯誤は無限です。だからこそ、「今、自分は何をする必要があるんだっけ?」とAIに問いかけ、逆に質問させることで、自分の思考を整理する使い方もあります。AIをパートナーとして上手に使いこなしていきましょう。
ちなみに、この記事を書くのに一番時間がかかったのは、WordPressで吹き出しのフォーマットにAIの回答をコピペしていく作業です。私はAIの奴隷。
※ 途中のぐっさんのコメントは、ぐっさんがベースを書き、GPTに校正してもらいました。読みやすくはなっていますが、あくまで思想はぐっさんのもので、思想までは乗っ取られていません。