バーチャルオフィスとリモートワーク

こんにちは。ネットオンで開発エンジニアをしているぐっさんです。

ネットオンに入社してまだまだ日が浅いのですが、入社2日目からフルリモートで勤務しています。

前職でもリモート勤務は経験があったものの、曜日ごとのシフト制・残業禁止・重要な業務の際には出社する……など、ご時世的な、あくまでも「感染対策」としてのみの実施にとどまっていました。

ですので、「感染対策」だけではなく、「生産性の向上」「働きやすさ」などにも着目したフルリモート勤務は初めての体験です。

そんな人間の目線から、ネットオンの開発Sec.のフルリモート勤務の様子をフルリモート勤務を支えてくれる「バーチャルオフィス」に触れつつご紹介してみたいと思います!

この記事はこういう方にオススメ

  • バーチャルオフィスを活用したリモートワークに興味のある方
  • ネットオンのフルリモート開発体制に興味のある方

当社で導入しているバーチャルオフィス「VoicePing」

「バーチャルオフィス」という言葉はご存じの方も多いと思いますが、まだまだ普及率も高くはなく、黎明期のツールの印象です。

ネットオンではVoicePing株式会社様の「VoicePing」を採用しています。

百聞は一見に如かず、こんな感じ!

現在の開発Sec.バーチャルオフィス(8bitな感じ)

ある日の開発Sec.のフロアです。丸い顔アイコン1つ1つが社員1人1人で、ブルーや黒の四角が会議室です。

出勤してログインすると、ぞろぞろと集まってきておのおの居心地の良いポジションに陣取ります。

コミュニケーションの取り方には大きく下の2パターンあります。

  • フロアで直接話しかける
  • 会議室の中で会話する

フロアで直接話しかける

フロアで直接話しかけるには、声の届く距離に近づく必要があります。自分のアイコンをつまむと、声の届く距離が白い円で表示されます。

白い円が声の届く距離 ちょっとしたお気持ちを表示しておくこともできます

声の届く距離に近づいたら、マイクのミュートを解除して声をかけます。

お話し中はアイコンが緑に光ります。会話が終わったら、声の届かない範囲に離れて解散!

会議室の中で会話する

フロア上では声の届く範囲に限りがあるので、大勢で会話する場合には会議室を使います。

会議室の様子がこちら。

ホワイトボードやテキストエディタを設置したり、画面共有で同じ内容をを見ながら会話できます。

リモート会議あるあるですが、どうしても誰か1人が発言している間は口をはさみにくいものです。その場合はチャットも使ってテキストで議論に参加することもあります。

開発Sec.では会議室を「作業部屋」としても使っていて、同じ作業に割当たっている人同士で集まり、常時マイクをミュート解除して、気兼ねなく会話しながら仕事するといったこともよく行っています!

会議室 to 会議室の移動もワンクリックで行えるので、「ちょっと手が空いたから様子を見に来たよ」なんていう行き来も頻繁にあります。

リモートワークはどうしても声かけの機会が減って、ささいな質問をしにくい・雑談する機会がないといった状況に陥りがちですが、常時誰かに話しかけられる環境を作れるのは業務効率アップとしても、互いの距離を縮める場としても良いな~と感じています。

バーチャルオフィスを活用したリモートワークの良さ

一言でいうと、「フロア全体を一目で見渡せる便利さ」があるなと感じています!

出社状況やメンバーの忙しさがわかりやすい

VoicePingへログインするとフロアに続々とアイコンが出現するので、誰が出社している・していないが一目でわかります。

また、会議室への入室状況もわかりやすいので「いま話しかけていいかな?」が一目でわかります。

外から見た会議室の様子

フロアに作られている会議室の名前や参加メンバーを見て、ホットな話題がわかりやすい

出社しての勤務中、緊急MTGで何人か声をかけられて別室に集合……「何のトラブルだろう?」と気になりつつも状況はわからないので共有待ち、といったことが度々あると思います。

フロアに会議室が配置されることで議題が見える化されるので、
「ああ、このトラブル対応でざわついているんだな」といったことにすぐに気がつけます。

ホットな話題に事前に気が付いておけると、あとから話題についていく事がラクだったり、蚊帳の外感がやわらぎます。

前職で経験した「チャットと必要時のSkype通話のみ」のリモートワークだと、部署全体の人の動きが見えにくくて蚊帳の外っぽさがかなり強く、「話題についていけない」「当事者意識が希薄になる」感覚が強くありました。

アプリウィンドウ1つの小さな世界ですが、神の視点でオフィス全体を見渡せる便利さは、出社勤務よりもバーチャルオフィスが優れている点の1つだなあ~と感じています。

バーチャルオフィスはあれど…課題

やっぱり、五感からの情報不足にはなる

VoicePing内に作業部屋を作って、気軽に声をかけ合いながら仕事ができる環境を作る・・・という取り組みは行っているのですが、やはり人間同士のコミュニケーションには表情・身振り手振りといった音声以外の情報も多く使っているので、会話のちょっとしたニュアンスが汲み取りにくかったり、相手の人柄や考え方がなかなか伝わりにくいといったリモートワークそのものの課題は残ります

発言する時以外はマイクをミュートにしていて、会話のリアクションもとりにくかったり(逆に、リアクションがないな・・とがっかりしたり)……といったことはバーチャルオフィスのないリモートワークでも経験されたことのある方が多いんじゃないでしょうか?

余談ですが、開発Sec.には「メンター制度」というものがありまして、新入社員に1名メンターがつき、スムーズに業務やチームに入っていけるようサポートしています。私も2カ月間先輩にメンターについていただいて、フルリモート環境下のなかで色~んな相談に乗っていただきながらなんとか業務に慣れ、6月末に卒業したところです。

つい先日、事務所に出社するタイミングがあり、メンターの先輩と初めてリアルでお会いしたのですが……お互いに「イメージと違う!」と驚きました。

リモート環境なりにコミュニケーションは取っていたと思ったのですが、現実に対面して行うコミュニケーションとは交換できる情報量が全然違うのだなあ……と肌身で感じました。

まとめ

「コミュニケーションツールは文字チャットと、必要時の通話だけ」のリモートワークに比べると、バーチャルオフィスは圧倒的に便利だなと感じます。でも「たまには会った方がいいな!」と思うのも正直なところです!

ネットオンのバーチャルオフィス活用は開発Sec.にて数ヶ月間のおためしを行ったあと、7月に全社導入が始まったばかりです。部門をまたいだ利用や、エンジニア以外からの意見を通じて働き方の改善を行っていくのはまだまだこれから、発展途上といったところです。

今後さらに働きやすさがアップしていくと思いますので、また続報もお伝えできればと思います。ではでは!