画像生成AIについて調べてみた

はじめに

画像生成AIが話題になっていましたが、あまりよく知りませんでした。
そこで、

どんな種類があるのか?
どのような使い方があるのか?
料金はかかるのか?

などを中心に調べてみました。

この記事はこういう方にオススメ

「画像生成AI」ってなんかすごそうなんだけどよくわからないと思っている人

画像生成AIとは?

画像生成AIとは、完成形のイメージや雰囲気をテキストで与えるだけで、AIが画像を生成してくれるサービス・ソフトウェアの総称です。例えば、「ネコ、飛ぶ」という情報を与えれば、飛んでいるネコの写真の画像やイラストが生成されます。サービスによって生成される画像の種類はさまざまであり、実写・アニメ・3Dモデルなどを選べるものも存在します。画像生成AIを用いることで、誰もが簡単に精度の高い画像を作成することが可能です。

画像生成AIが使えるサービス・ソフトウェア

画像生成AIが使えるサービスには以下のようなものがあります。

Image Creator

Microsoftが開発した画像生成AIツール。
漫画、アニメ、水彩画、サイバーパンク、超現実など、さまざまなスタイルの画像やイラストを作成できます。
Microsoftアカウントがあれば無料で使え、日本語にも対応しています。
また、BingのAIチャット経由でも生成可能で、スマホのブラウザ・アプリで利用可能です。

ただし、生成した画像の商用利用はできません。利用規約には、「合法的な個人的、非商業的な目的であれば、オンライン サービス外で創作物を使用することができます」と記載されています。 そのため、「Bing Image Creator」で生成した画像をイラスト素材として販売したり、グッズのデザインに使用したりすることは規約違反になるので注意が必要です。

Stable Diffusion

イギリスのスタートアップ企業Stability AIが2022年8月にリリースした画像生成AI。
「潜在拡散モデル」というアルゴリズムを使用するオープンソースのAIで、ユーザーが入力したテキストをもとに画像を生成します。
基本的に商用利用が可能ですが、一部のモデルでは商用利用が制限されることがあるため、注意が必要です。

Stable Diffusionは、ローカル環境でも動かすことが可能です。

Adobe Firefly

「Adobe Firefly」とは、ブラウザ上で使える画像生成AIです。

  1. テキストから画像やイラストを生成できる
  2. 画像スタイル(テイスト)を選んで、画像を生成できる
  3. 既存の画像を参考にして、画像を生成できる
  4. 画像の要素を消したり置換したりできる
  5. 画像の背景を拡張できる

無料プランで毎月25の生成クレジットを使えます。「プレミアムプラン(有料プラン)」を契約すると、より多くの生成クレジットを使えます。
Fireflyで出力した画像は、個人での利用はもちろん、商用利用も可能です

Midjourney

Midjourneyは、「Discord」というチャットサービス上で動くツールで、利用するにはDiscordのアカウント登録が必要となります。
誰でも試せるWebアプリ版の「Midjourney」を使い、DiscordまたはGoogleのアカウントでサインアップすると、25枚無料で画像を生成できます。
テキストは日本語に対応していますが、英語を入力した方がより高品質のイラストが作成されます。

Midjourneyでは、4つの有料プランが用意されており、有料プランで生成した画像に関しては、商用利用が認められています

Canva

もとは画像編集ソフトだが、テキスト指示に基づいて画像を作成する機能も備えています。
画像編集に特化しているため、ホワイトバランスの調整やエフェクトの追加など、細かい編集が可能。

Canva(無料版)ユーザーは合計50回までクエリーを実行できます。 プロ、チーム、教育版、Canva for NPOのサブスクリプションに登録しているユーザーは、1ユーザーにつき月500枚まで画像を作成できます。

AIピカソ

日本語入力対応のスマホアプリです。画像生成の回数制限がない点が特徴。
画像生成のAIには「Stable Diffusion」のものを利用しています。

注意したいこと

生成された画像には著作権が含まれている可能性があるため、アニメや漫画、美術作品など、第三者が著作権を有するコンテンツが紛れ込むリスクがあるので注意です。(「Adobe Firefly」は商用目的で安全に使用できるように透明性が担保されていると明記されている)
ユーザーが意図していなかったとしても、生成した画像が第三者のコンテンツに似ていた場合、著作権侵害にあたる可能性があります。利用する際は、出力された画像が著作権法に抵触していないか確認しましょう。